位置を表現するということ
前回の続きですが、位置がわかったあなたは、携帯電話でそれを仲間 に知らせます。東経は60度、北緯は22度、そして海抜は0メートル。
これら3つの値によって、あなたの位置はとりあえず確定します。 最後の海抜というのも欠かせない情報です。完全に地球の表面ということがわ かっていれば別ですが、例えば置き去りにされたのがどこかの高層ビル であれば、1階付近なのか20階付近なのか100階付近なのかまで教えない と、救出されることは不可能です。
ただし、3つの値は必ずしもこういった北緯(南緯)と東経(西経) と海抜、という形でなくてもOKです。むしろ数学的に扱いやすいのは、 直交座標系(デカルト座標系)での表現でしょう。
これは図のように、 三次元空間に、原点、および互いに直交する3つの軸(普通はx軸y軸 z軸)を定め、空間内のある点は、そこから各軸に垂線を下ろし、その 3つの足と原点との各距離(符号つき)を成分とすることで点の位置を 表現するというものです。
例えば原点を地球の中心とし、z軸は北極星の方向、x軸は東経0度 の赤道の方向、そしてy軸は東経90度の赤道の方向とすることが可能で す。この場合、座標軸は銀河系の中ではくるくると回転しますが、別に 問題はありません。いずれにせよ、三次元空間の中で位置を表現するに は、3つの値を確定させる必要があります。

