GPSの2種類の搬送波

GPS衛星と端末との間の距離を測定するには、PNコードを用いる方法よりさらに精度の高いやり方があります。

情報を載せる電波自体の位相を利用するというものです。

そのやり方は次項で説明しますが、ここではまず、GPS衛星から出される電波の種類についてまとめておきます。

実はGPS衛星からは、表で示すようにL1波とL2波という2種類の電波が出ています。

L1波は1575.42MHz、L2波は1227.60MHzです。

波長に換算すると、前者は約19.0cm、後者は約24.4cmとなります。

L1波にはPNコードとしてPコードとC/Aコードが乗っています。

図10のところでPNコードの周期が1023ビットといいましたが、これは実はC/Aコードのことで、Pコードの方は100兆ビット以上という途方もなく長い系列です。

L2波にはPコードだけが乗っています。

ほかに、それぞれの波には後述する「航法メッセージ」が乗っています。

2種類の周波数の波を同時に計測すると、その相違だけで電離層の影響などがある程度補正できてしまうメリットがあります。

ただし民間利用が公式に許されているのはC/Aコードだけですから、原則としてはL1波のみを利用することになります。

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