各衛星による誤差を補正するDGPS

前項で述べたように、各衛星ごとに由来する誤差は、測定する衛星の数を増やしても解決しません。

しかし、位置が既知の地点(基準局)の情報を援用するDGPS(Differential GPS)という技術により、この誤差はほぼ解決します。

原理ですが、まず基準局は位置がわかっていますから、各衛星との本来の距離は正確にわかります。

一方、それらからの電波を実際に受けて測定することで、その時点での各衛星との測定距離もわかります。

そのずれを無線で知らせるわけです。

各ユーザーは、自分が測定した距離をそのずれで補正し、計算します。

これにより、衛星自体の位置や時計の誤差、また(現在は解除されていますが)SAによる影響は、ほぼ完全に補正できます。

電離層や対流圏での遅延による影響は、厳密にいえば場所によって異なるので多少は残るのですが、少なくとも大きく減らすことができます。

端末自体が持つ誤差や、ローカルな要因に対しては、有効性はありません。

日本では海上保安庁が現在27の基準局を運営し、ほぼ全国的に補正情報をリアルタイムで受け取ることができます。

それらの位置や運用状況は、下記サイトで知ることができます。

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