RTK-GPSの効果高める仮想基準点

前項で述べたように電子基準点は現在日本に約千箇所あるのですが、それだけで全国くまなく電子基準点との距離を10km程度以下にすることができるわけではありません。

しかし10km以上離れてしまうと、基準点と測位地点とで、人工衛星との電波路の電離層条件が異なりすぎてしまい、誤差を数cm程度にとどめておくことができなくなってしまうのです。

もちろんもっと稠密に電子基準点を作ればいいのですが、場所や費用の問題でそうもいきません。

幸い、ある程度離れた場所での電離層条件は、かなりのところまで推定することができます。

つまり、実際には基準点がなくても、その周りの3つの基準点(もちろん10km以上離れていても可)で電波の到達遅延がわかれば、この地点にはこのくらいの遅延で電波が届くはずだ、ということが推測できるのです、ということは、それを実測値として使ってしまえば、元々そこに電子基準点があったのとほぼ同じ効果が得られるわけです。

こうして用意されたものを仮想基準点と呼びます。

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