GPSとカーナビゲーションシステム
GPSのアプリケーションで何といっても大きな実績をあげているのが、自動車の位置を算出・表示し、さらに今後取るべき経路から場合によっては車線ガイドまでしてくれるカーナビゲーションでしょう。
SAが解除された現在、単独測位でも条件が良ければ誤差は10mほどにまで減少していますが、カーナビの場合、トンネルがあったりビルで電波遮断やマルチパス(反射電波の影響)を受けたりするので、必ずしも良好な測定ができるわけではありません。
しかし一方で、自動車というのはそれなりに大きな装置ですから、さまざまな補完手段と組み合わせて精度を上げることができます。
例えば、ある時点での位置や速度(方向情報を含む)がわかっていれば、車速センサーやジャイロによってその後しばらくの位置もある程度わかります。
実際、GPS出現以前のカーナビゲーションはこれを主に使っていたのですが、原理的に誤差の蓄積が避けられず、現在ではあくまでGPSの補助情報として用いられます。
また、CD-ROMやDVD-ROMなどにより地図情報が与えられる場合、自動車は道路の上にいるという前提で、多少の誤差は吸収できます。
さらに一部の道路では道路自体から位置情報が電波で出されているので、それを援用することも可能です。

