GPS衛星の位置示す航法メッセージ
GPSの基本原理として、3つまたは4つ(端末の正確な時刻の補正のため)の人工衛星に対し、その位置とそこから端末までの距離がわかれば計算によって事実上端末の位置がわかる、と述べました。
距離の方は、PNコードや搬送波位相により、(補正の必要はありますが)正確に求められます。
では、人工衛星の位置は、端末側でどのようにして知るのでしょう。
そのために使われているのが、人工衛星から出されている「航法メッセージ」という情報です。
ここにはクロック補正や電離層遅延補正などのための情報も含まれますが、衛星の位置に関していえば、大きく分けてアルマナックという情報とエフェメリスという情報になります。
前者は、24の人工衛星すべてが、大体どこにいるのかを示したものであり、24個のうちどの衛星を利用するかを決めるために使われます。
従ってこれはそんなに頻繁に変わる情報ではありません。
送られる速度も比較的遅く、すべてを取り込むのに12分以上かかります。
一方、実際に用いる衛星の位置(エフェメリス)は、正確に知る必要があります。
これは地上にある監視局から常時監視・補正されており、2時間ごとに更新されます。
これを取り込むのには18秒かかります。

